なぜ、今、無垢板テーブルが人気か?
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     今回の記事は4月20日の「なぜ無垢板は高いか?」の続きです。今回は「では、なぜ高価な無垢板がいま人気か?」について考えてみました。

     無垢板テーブルをご購入された方も、ご購入を考えていらっしゃる方にもぜひ読んでいただきたい記事です。

     

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    無垢一枚板がいま人気の理由


     かつて高級品のイメージが強かった無垢一枚板がいま、静かなブームとなっています。お部屋の模様替えやご自宅のリフォームに合わせて、様々な年齢層の方が無垢一枚板をお買い求めになります。また20代、30台の若いカップルが、新築購入に合わせてテーブルを購入されるケースも増え、木楽木工房でも小さなお子様連れのご夫婦が徐々に増えてきています。この静かなブームが起きている理由は……。 

     

    理由その1 美しい!
     無垢板の色、模様、艶、形はその木が育った自然環境、たとえば、水分や養分、風向き、気候などの影響を受けて作られます。中でも表面に現れる木目は芸術的な曲線をなし、見る者を楽しませてくれます。また、はっきりした四季のある日本では、夏目、冬目が鮮明に刻まれ、自然の豊かさをより深く実感させてくれます。
     テーブル板になる木は何十年、何百年、また屋久杉でしたら1000年以上の時を経た大木です。無垢一枚板は大自然と長い時間が作り出した作品なのです。

    ▼屋久杉無垢一枚板

     


    ▼クス無垢一枚板 


    ▼日光杉無垢一枚板 


    ▼栃無垢一枚板 

     

    理由その2 世界に一つしかない!
     木目は外側に近い木表と芯に近い木裏でまったく違う現れ方をします。同じ木から取れた板でも取れた場所によってまったく違う木目、同じ一枚ですら裏と表で違う木目が表れます。いずれも世界にひとつだけの模様です。


    ▼栃無垢一枚板の表面(座卓仕様) 


    ▼栃無垢一枚板の裏面(テーブル仕様) 

     

    理由その3 長もち!

      無垢板の家具は100年もちます。これは古民家の柱や梁が100年経ってなお立派に家を支え続けているのと同じ原理です。木は切られた後、徐々に剛性を増し、木材として何百年も続く第二の生を得る素材。木は素材としてたいへん優秀なのです。
      また、無垢板は削って修繕することができます。傷やへこみも削れば消えて新品同様になります。合板ですと表面の板はごく薄いため、修繕には向きません。
      さらに、まったく別の家具に作り替えることもできます。無垢板ですからどこをどう切っても大丈夫。ある特定の家具としての用途が終わったからといって捨ててしまうのではなく、良い物をいつまでも使い続けたいお気持ちに応えることができる素材なのです。
      いま、20代、30代の若い世代が一生ものの家具として無垢板を買い求めるケースが増えているのはこのためなのです。 

     

    ▼旧家の杉の桁から作った座卓 


    ▼築130年旧家の欅の大黒柱と鴨居から作った座卓。 


    ▼旧家の杉の丸桁から作ったスツール 

     

    理由その4 使えば使うほど味わいが出る!
      無垢板は良い色の変化をしてゆきます。着色したものですと、だんだんと紫外線の影響で退色してゆきますが、木はそのものの色、模様ですので、年数を経るごとに色も木目も深みを増し、やがては本物のアンティーク家具となります。

     

     というわけで理由は4つです。ご納得いただけましたでしょうか。
     木楽木工房では一生もののの家具を一点一点、心を込めてお作りしています。美しく、長もちする、世界に一つのあなただけの無垢板を探しに、ぜひ、当店へご来店ください。

     

    ▼大人気の片側ベンチ、片側椅子の組合せ。ケンポナシ無垢一枚板のテーブルセットです。

    | きらく もっこうぼう | なぜ? | 20:18 | comments(0) | - |
    なぜ無垢一枚板は高いか?
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       先日、木楽木工房を初めて訪れた広告会社の営業マンが、こっそり私(スタッフ)にお尋ねになりました。
      「そもそも、どうしてこんなに無垢一枚板は高いのですか?」
      と。確かに、お店に並ぶ板は安くても10万円台、大きな屋久杉は200万円もします。家具の量販店に行けばもっと安いテーブルはいくらでもあるのに。私にも最初は分かりませんでした。どうして無垢の板がこんなに高いのか、そして、それを皆さん、どうして買いにいらっしゃるのか。

       というわけで、今回は「どうして無垢一枚板は高いのか?」についてまとめてみました。これは木楽木工房に限ったことではなく、無垢一枚板を販売するすべてのお店に共通することだと思います。もうそんなことは知ってるよ!という方も多くいらっしゃるかとは思いますが、今一度、初心に戻ってまとめてみました。

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      理由1 大木からしか取れないから

       無垢一枚板とは薄く切った板を張り重ねたり、こまかい木を組み合わせたりしない木そのもののかたまりのことです。
       たとえば、6人掛けダイニングテーブルですと、標準的なもので180×80僉厚みが7儖幣紊△蠅泙后この直方体を木から切り出すわけですから、木はそれよりもさらに大きくなければなりません。樹齢何百年もの貴重な大木が無垢一枚板の原料となるのはこのためです。
       大木ですから、伐採、輸送には特別な機材が必要となり、費用もかかります。

       

      ▼欅の大木(ウィキペディアより)

       

       

      理由2 取れる量が少ないから

       製材は下記のように木を縦方向にスライスしておこないます。輪切りにしたものは使いません。それは、中心部分が割れやすい部位であるためと、取れた板が似通った木目になる恐れがあるためです。木の中心を避けて製材するので、一枚板が取れる部分は自ずと限定されます。
       また、製材してみると中が空洞で使い物にならない場合があります。木は中心部から成長が止まり、水や養分を通しながら肥え太る外側さえあれば生きていられるため、外見は元気でも中は空洞の場合が多々あります。

       

      ▼縦にスライスのイメージ

       

      理由3 美しい杢目は希少だから

       木目の中でもとくに美しいものを杢目と呼びます。珠杢、縞杢、縮み杢、鳥眼杢などいろいろありますが、どれもたいへん希少価値の高いものです。また、切り出し方によって杢目の現れ方が異なるため、長い経験を積んだ職人による優れた木取りが必要です。

       

      ▼縮杢(木楽木工房撮影)



      理由4 乾燥に時間がかかるから

       乾燥していない木は反ったり割れたりします。近年は人工的に短時間で乾燥させる方法もありますが、急激な乾燥も割れや反りの原因となるため自然乾燥を取り入れながら行なわれます。自然乾燥だけですと3年から5年、さらにそれ以上の時間が必要です。広い場所と長い時間が必要となるため経費のかかる工程です。乾燥の過程で反ってくるものもあり、完全な水平にするための修正が必要な場合もあります。

       

      ▼木楽木工房、倉庫にて割れ止めを塗っているところ。この後、積み重ねて自然乾燥させます。



      理由5 屋久杉のオークションがまもなく終了するから

       

       屋久島産の杉の中でも特に樹齢1000年以上のものだけが屋久杉と呼ばれます。たいへん人気の高い樹種です。本来、天然記念物に指定されているため、倒木や埋もれ木しか採取してはいけないことになっています。それがもうほぼ取りつくされたため、オークションはまもなく終了。新しく流通する屋久杉がゼロになるわけですから、今後、屋久杉はますます希少なものとなるでしょう。

       

       

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      長文、失礼いたしました。読んでくださってありがとうございます。

      後日、「では、なぜ今、無垢一枚板が若い世代を中心に人気なのか」を考えてみたいと思います!

      | きらく もっこうぼう | なぜ? | 16:33 | comments(0) | - |